Wednesday, March 09, 2011

ゼミ旅行 in 広島

3月4〜5日、宮島、呉、広島市方面にゼミ旅行にでかけた。いつもこの年のゼミ旅行は、卒論提出お疲れ様といったニュアンスの、卒業旅行的な雰囲気が強く、したがって参加者も4回生以上ばかりであったのだが、今回は2、3回生の参加者もいて、ここ数年の3DCG作成などの研究会活動を通じた結束が感じられた。

10時に全員、新大阪駅に集合して、広島方面へ新幹線で出発。最初の目的地は宮島である。言うまでもなく、日本三景&世界文化遺産の厳島神社を中心とした、見所あふれる場所である。
昼食で牡蠣(うまい!)などに舌鼓を打った後、厳島神社を参拝、宝物館を拝観して、それぞれ自由行動。私(師)は大聖院、千畳閣、要害山などを回ったが、時間があれば弥山を登りたかった。話を聞くと、半分以上が要害山に行ったらしい。戦国時代はやはり人気である。

ホテルは本州側の安芸グランドホテル。予算の割に素晴らしいホテルであった。

二日目はまず、呉市に移動して大和ミュージアムへ。
一昨年のゼミ合宿で靖国神社の遊就館に行った際も、やはり同じような日本の軍事史を中心とした展示を見ることができたのだが、遊就館にはまだいくつか救いがある(というと語弊があるかもしれないが、良かれ悪しかれポジティブな面がある)のに対し、大和ミュージアムはその展示の洗練とは対照的にまるで救いがないのが、見ていてかなり憂鬱であった。いずれも第二次世界大戦で敗北してしょんぼりするのはいっしょなのだが、遊就館はまだ日露戦争という成功体験(もちろん博物館の主観ね)があるのに対して、大和ミュージアムの場合、メインの展示である「最大最強」の戦艦大和が周知のとおりほとんど活躍することなく文字通り海の藻屑と消えたのである。そしてその周辺の展示も、人間魚雷回天や神風特攻隊など、呉で培われた技術の末路としてはあまりにも悲惨すぎるものばかりである。「最大最強」などとミュージアムが胸をはればはるほど、大和の悲惨さは際立つように思われた。悲しい。

その後、広島市へ移動して、自由行動。私は研究会の3DCGメンバーと広島城へ。二の丸の平櫓・多聞櫓・太鼓櫓の内部が公開されていたので、さっそく巻尺で測り出す人たち。
もちろん広島城は一度原爆で失われているので、この櫓も復元ではあるのだが、やはり実物大のものを見るのは勉強になる。さんざんメモを取ったり測ったり写真をとったりした後に天守閣に行ったら、中身が完全に鉄筋コンクリートでできた単なる展示コーナーだったので、がっかりして城を出る。いや、普通は展示を見るべきなのだろうが(それなりに良い展示をしていた)、復元CG脳は鉄筋コンクリートを見ると萎えるのである (^_^;)

その後、急いで広島の定番、原爆ドームを拝む。
いつ見ても、原爆の破壊力の凄まじさに戦慄する。

最後にお好み焼きを食べて、新幹線に乗って解散。お疲れさまでしたー。

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